白内障手術後の経過・定期検査のすすめ |
手術直後は、目が充血したり、目がゴロゴロする、涙がでる、目がかすむなどの症状が出ることもありますが、数日から1〜2週間で治まります。
手術後1〜3ヵ月は、手術で起きた炎症を抑え、感染を防ぐために、医師の指示に従って点眼薬を使用します。
手術の翌日から、疲れない程度に目を使ってもかまいませんが、色調の違和感やまぶしさを感じることがあります。
色調の違和感は慣れていきますが、まぶしさが続くようであれば、色つきの眼鏡の使用をおすすめします。
仕事への復帰は早い時期にできますが、患者さんによって違ってくるので、医師に相談してください。
手術後は、定期検診を受けましょう。 |
■手術後の注意点■ |

1.術後2日目から首から下のシャワーが可能です。
2.洗顔は石鹸を使用しなければ可能です。
3.点薬回数を守る。
4.目を押したり、強くこすったりしない。
5.転ばない、ぶつけない。
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眼内レンズには、ピントを合わせる調節力がないので、眼鏡が必要になります。
手術後1ヶ月頃には、視力が回復し安定してくるので、この時期に白分の視力に合った眼鏡をつくります。 |
■後発白内障のレーザー治療■ |
白内障の手術後、数ヵ月〜数年して、「まぶしくなる」「目がかすむ」ことがあります。
これは、「後発白内障」といわれるもので、手術の際に残しておいた水晶体の後嚢が濁ってくるために起こります。
後発白内障は手術の必要がなく、レーザーを使って簡単に濁りを取ることができ、視カはすぐに回復し、入院の必要もありません。
医師にご相談ください。 |
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ドクターズアドバイス
手術後は遠くや近くに焦点を合わせる調節カがなくなります。調節カがなくなるとは、老眼になるのと同じと考えると分りやすいでしよう。
メガネによつて矯正する場合、遠くを見るためのメガネとは別に、近くを見るためにはそれ専用のメガネが必要です。
コンタクトレンズや眼内レンズでは、一般的には、遠くが見やすいような処方がされていますので、近くを見るときには近用のメガネが必要となります。
白内障手術はごく稀にですが、手術後に合併症を起す場合があります。放置しておくとせっかく取り戻した視カを再び失いかねません。
手術後、指示を必ず守り、決められた時期に定期検査を受けること、異常を感じたらすぐに来院することをお勧めします。 |